引越しに関するコラム

引っ越しで用意しておきたい初期費用はどれくらい?費用を抑えるコツを解説

引っ越しには何かと費用がかかります。家賃や引っ越し料金だけを考えていたら、思いのほか多くのお金がかかったというケースもあります。では、初期費用はどれくらい用意しておけばいいのでしょうか。本記事では、引っ越しで用意しておきたい初期費用の目安や費用を抑えるためにコツなどをご紹介します。

賃貸に引っ越した場合の初期費用の相場は?

賃貸物件に引っ越そうとした場合、どんな初期費用がかかるのでしょうか。賃貸契約をする場合、敷金礼金などを含めた「初期費用」と呼ばれる費用が必要です。以下が主な初期費用の内訳と相場です。

・敷金:家賃の約12ヶ月分

・礼金:家賃の約12ヶ月分

・日割り家賃:月の途中から入居する場合の入居日数分

・前家賃:家賃の約1ヶ月分

・仲介手数料:0.51ヶ月分の家賃の金額+消費税

・火災保険料:2年契約のケースが多い。単身向け約1.5万円、ファミリー向け約2万円

・鍵交換費用:一般的な鍵で約12万円程度、防犯性の高い鍵では約数万円

・保証料:12年契約で「家賃+管理費・共益費」の約0.51ヶ月分

それぞれ詳しくご紹介します。

敷金・礼金

敷金とは賃貸物件を借りる際に、入居者やオーナーや不動産会社に預けるお金のことです。賃料の不払いに対する担保や、入居中に発生した汚れや傷などを退去する際に補修するための原状回復費用に充てられます。家賃の12ヶ月分程度であることが多いですが、賃借人に過失がない場合は、退去する際に返却されます。

礼金は部屋のオーナーに対してのお金です。そのため、退去時に返却されることはありません。

日割り家賃・前家賃

前家賃とは、入居の際に1ヶ月分の家賃を前払いすることです。月の途中に入居する場合は、入居日から月末までの家賃を日数で割った「日割り家賃」を支払うケースもあります。

仲介手数料

物件の紹介や契約などの手続きをした不動産会社に支払う手数料のことです。成功報酬の意味もあり、契約が成立しなければ支払わなくてよいお金です。法律によって借主と貸主からあわせて家賃1ヶ月分が上限と決められています。

一般的に、借主と貸主が0.5ヶ月分支払うことが多いです。

火災保険料

賃貸住宅に入居する際には、火災保険への加入が条件となっているケースが多いです。一般的には2年契約で、入居者が選ぶことができます。ただし、加入証明を求められる場合もありますので、契約書などはしっかり保管しておきましょう。

鍵交換費用

鍵交換費用は、入居時に鍵を新しい物に取り換える費用のことです。同じ鍵では防犯上の危険があるため、費用はかかりますが交換します。

保証料

かつて賃貸物件に入居する際には連帯保証人が必要でした。現在では、連帯保証人がいない場合、保証会社を利用すれば物件を借りられるケースがあります。

保証会社は連帯保証人の代わりになり、12年ごとに約12万円支払ったり、毎月家賃の12%支払いを行います。保証料は返却されません。

引っ越し費用

賃貸物件へかかる費用だけでなく、引っ越し費用も必要です。引っ越し費用は時期や距離によって異なりますが、単身で物が少ない場合は約34,00054,000円、荷物が多い場合は約45,00011万円です。基本的に、荷物が少なく近距離なほど安くなり、荷物が多く遠距離なほど料金が高くなります。

そのため、引っ越し費用は家賃の4.55ヶ月分が相場とされています。

引っ越し時の初期費用を支払うタイミング

敷金や礼金などの初期費用は、賃貸物件を紹介してくれた不動産会社にまとめて支払いを行います。支払うタイミングは、賃貸契約時のことが多いです。不動産会社によって支払うタイミングや支払い方法などに違いがあります。一般的な方法には以下が挙げられます。

・契約の際に現金を持参し、契約締結後に支払う

・重要事項説明後に全額支払う(銀行振込も可能)

・重要事項説明後に初期費用の一部を支払い、契約締結後に残金を支払う

いずれになるかは事前に不動産会社に確認しておきましょう。

引っ越し時の初期費用を抑えるためのコツ

ここでは初期費用を抑えるためのコツをご紹介します。

敷金・礼金がいらない物件を探す

近年では、敷金・礼金が不要、もしくは礼金のみ不要や、金額を下げている物件が増えています。こうした物件を選べば、家賃の24ヶ月分を節約できるでしょう。

繁忙期を避ける

引っ越し費用を抑える場合、できるだけ繁忙期を避けましょう。引っ越し業者の繁忙期は24月の土日祝です。年度末になると進学、就職、転勤などで引っ越しをする人が増えるため、できるだけ繁忙期を避けるようにしましょう。

引っ越し時期を変えるのが難しい人は、妥協できるポイントを見つけましょう。たとえば、「平日でも可」「時間は何時でもOK」とすれば、引っ越し料金を抑えられる可能性があります。

まとめ

引っ越しの初期費用には、家賃の4.55ヶ月分がかかります。さらに新しく家具や家電を購入する必要があるのであれば、さらに費用が必要となります。引っ越しにはさまざまな費用が必要なため、あらかじめシミュレーションしておきましょう。