一人暮らしで実践したい防犯対策とは

初めての一人暮らしをする場合、防犯について心配になる方も多いのではないでしょうか。特に女性の一人暮らしの場合、しっかりと防犯対策を施したいと考えている方がほとんどだと思います。本記事では、一人暮らしを狙った犯罪の種類や一人暮らしで実践したい防犯対策方法、おすすめの防犯グッズ、防犯のための物件選びのポイントなどをご紹介します。
一人暮らしを狙う犯罪とは
一人暮らしをする上で、気を付けたい犯罪の一つが「侵入窃盗」です。留守中に盗まれるだけではなく、もし在宅中に侵入者と鉢合わせたら命の危険もあります。また「自宅に知らない人が侵入してきた」という精神的なショックを受けることにもなるでしょう。
侵入窃盗の認知件数は減少している
警視庁が発表している統計によると、侵入窃盗の認知件数は年々減少しているとされます。2019年の認知件数は57,308件で、2009年の半分以下になっているとされます。発生場所を見ると、全体の約6割の侵入窃盗が住宅で発生しています。半分以下になったといっても、警視庁の管轄では15分に1件のペースで侵入窃盗被害が発生していることになります。そのため、防犯対策がしっかりしている物件を選んだり、自身で防犯対策をしっかり行うのがおすすめです。
出典:「令和元年の刑法犯に関する統計資料」
一人暮らしで実践したい防犯対策
一人暮らしの人は、できる限りの防犯対策が必要です。特に女性の一人暮らしは、不審者から狙われやすい傾向にあるので、しっかり対策をする必要があるでしょう。ここでは、一人暮らしで実践したい防犯対策をご紹介します。
訪問者はインターホンで確認する
訪問者が来たら、インターホンで要件を確認しましょう。宗教の勧誘や訪問販売の可能性もあるため、まずインターホン越しに対応する癖を付けることが大切です。インターホンが無い場合は、玄関ドアにあるのぞき穴(ドアスコープ)から外を覗いてみましょう。
洗濯物はなるべく室内に干す
特に女性の人が実践したいのが「洗濯物はなるべく室内に干す」ということです。干してある洗濯物を見れば、何人家族なのか、女性が住んでいるのかどうかが分かってしまうからです。また下着泥棒にあう危険もあります。
エレベーターはできるだけ一人で乗る
エレベーターは密室で助けてくれる人がいません。そのため、できるだけ一人で乗るのがおすすめです。
おすすめ防犯グッズ
ここでは一人暮らしにおすすめの防犯グッズをご紹介します。
補助錠
玄関ドアの防犯強化のためのアイテムです。工事無しで簡単に取り付けられるタイプも多くあります。
サムターンカバー
のぞき穴(ドアスコープ)や玄関の郵便ポストから工具を差し込み、サムターンをまわして解錠するという手口があります。サムターンは、玄関ドアの室内側に付けられたつまみです。このサムターン部分にカバーを付ければ、サムターンまわしを防ぐことが期待できます。
防犯フィルム
窓に貼ることで、ガラスを割れにくくしてくれます。また、フィルムを貼れば大きな音が出るレベルでガラスを叩かないと割れないようになるため、犯罪者が侵入を諦める可能性を高めることができるでしょう。自分で貼るタイプであれば、数千円で購入できます。ただし、防犯フィルムは粘着力が高いので、剥がすのが大変です。貼る前に、管理会社や大家さんに確認しましょう。
防犯のための物件選びのポイント
防犯のためには、防犯対策の充実した物件を選ぶことも大切です。ここでは、実際に物件を選ぶ際のポイントをご紹介します。
場所を選ぶ時のポイント
まず住みたいエリアの犯罪状況を確認してみましょう。犯罪状況は、各都道府県警察のホームページなどで確認できます。また、防犯に対する一般的な情報を、地方自治体のホームページなどを使ってチェックしておくことをおすすめします。
さらに街並みも重要なポイントです。主に以下の点を確認してみましょう。
・帰宅経路に街路灯があるか(どのくらいの明るさなのか)
・帰宅経路は夜間でも人通りがあるか
・万が一の場合に、コンビニや商店など助けを求められる場所があるか
物件を探す際には、一度最寄り駅から歩いてみて、周囲の環境を確認することをおすすめします。
物件を選ぶ時のポイント
物件を選ぶ際には、自分の目で外から見て「侵入しにくい」と思う物件を選ぶのがおすすめです。また全体的に見て、管理の行き届いていない建物は避けましょう。さらに、共用部と専用部は以下の点を確認することをおすすめします。
【共用部】
・建物の外周に人の隠れる場所が無く、周囲から監視しやすいか
・建物の周囲に足場となるような塀や木が無いか
・出入り口や廊下が明るくて見通しが良いか
・オートロックシステムがあるか
・防犯カメラが設置されているか
・清掃が行き届いているか
【専用部】
・玄関にドアスコープとドアチェーンが付いているか
・外部からサムターンが操作されにくいか
・ピッキングに強いシリンダーが設置されているか
・窓には格子やシャッターが備わっているか
・破壊に強いガラスが使われているか
防犯性能の高い建物には、「CPマーク」と呼ばれるシールが付いているので、防犯性能を確認する際の目安になります。
まとめ
一人暮らしを始める際には、何かと不安なことも多いかと思います。自分でできる防犯対策も多くありますので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。